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好き すき スキ
 
だけど それは そう呼ぶには余りに不釣り合い
それでも この感情に名前を付けたくてそう呼ぶ(ことにした)
 
恋 だとか 愛 だとかそんな言葉で片せる筈がなくて
運命 だとか 宿命 だとかそんなの滑稽過ぎて

 
愚かだと思う(ことにした)


好き そう呼べばとても 虚言でしかなくて

すき そう叫べばさらに 虚構でしかなくて

スキ そう嘆けばすごく 虚偽でしかなくて


愚かだと思う(ことにした)


喩えるなら 絆の下僕

私はあなたの 絶対的服従者


あなたは 光 のようで 神様 のようだと(思った)


だけど それは 酷く似つかわしくなくて呼ぶ名前を探す


喩えるなら 絶望の主人

あなたは私の 絶対的支配者



好き すき スキ

とても 愚か 滑稽
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君がくれるもの


君がくれるものは本当に大きくて…暖かくて…



「どうしたの?」
「…なんで?」
「なんとなく…かな?」
「何それ…」


本気で言う君に言った


気付かれたと思った

笑って誤魔化したけど

心を君はいつも見透かす…気付いて欲しくないのに



「無理はしちゃ駄目だよ?」
「また…いきなり」
「何も根拠がない訳じゃないけど…さ」
「無理なんかしてないよ…根拠が何処にあるんだか」



呆れながら拗ねる君を見る


お願いだから…気付かないでよ?

君は優しいから傷付いて仕舞うから…

君には傷付いて欲しくないから…


傷付くのは自分自身だけで充分



「本当?」
「本当」
「君は、信用ならないからなぁ」
「信用ならなくて良いよ、お互い様だから」



真直ぐ見つめる君の瞳を見ていられなくて逸らした


見透かされそうだから…その強い瞳で

本当を暴かないで?

見付けたら君は哀しむから…


哀しむのは自分自身だけで良い



「俺は信用あるよ。君とは違って…」
「嘘吐かな…」
「瞳…逸らさない。嘘吐いてるのは君でしょ、ばればれだよ?」



逸らそうとした時、頬に手を当て、それを許さなかった



「なっ…嘘なんか…」
「ねぇ…言いたくないなら仕方ないけど…泣きたい時くらい泣きなよ?」



その手を後ろに回され、抱き締められた


…君は優しすぎるよ

どうして…気付いて仕舞うの?



「別に泣くことなんか…」
「強がりは良いからさ、泣いてる所はこうしてれば見えないから大丈夫だよ…ね?」



見えないけど…優しく微笑んでいた


その優しさに…強さに…

甘えたくなかったのに


君は包んでくれる

君はいつも…勇気をくれる


涙が留まらなかった



「何で…気付くの…?」
「だから、なんとなく」
「卑怯…」
「はいはい…後で全部聞くから、今は泣いてな?」



溜息交じりに言いながら、優しく抱きしめてくれる



「………あり…がとう…」



いつも君は…背中を押してくれる


笑顔で前に歩かせてくれる



「どういたしまして」



優しい笑顔…


いつか…君に近付きたい

一歩でもいいから…隣に行けるように


…今は優しさに包まれてるだけでも

空の青さ


いつかあの空に近付けたなら…



「また…独りで泣いてたの?」
「泣いてない」
「強情なんだから」
「本当のこと言っただけ」



溜息を吐きながら言う君


どうして来て欲しくないのに…

君はいつも気付いて仕舞うの?

君のこない場所に来たはずなのに



「どうして君はそうなの?誰にも頼らないで…」
「泣いてないから」
「意地っ張り…」
「どっちが…」



拗ねたように呟く君


頼らない…君が来るから

君のこと…だから

頼りたくない



「君でしょ?」
「何で…」
「泣いてたくせに…」
「まだ言う?」



君は瞳を逸らさずに言う


その瞳が嫌い

偽りを許さないから

君の強さが嫌い



「瞳、腫れてるよ?」
「なっ…!」
「嘘吐くの下手なんだから吐かないの」
「嫌い…」



小さな子を叱るような調子で君は言う


どうして…君は泣かないの?

どうして…君は怒らないの?


君は優しくて…強い…



「えっ…それは嫌だよ!」
「嫌い…大嫌い」
「もう…僕は大好きだよ?君がなんて言おうともね」
「…そういうとこも嫌い」



苦笑しながらも優しく君は微笑む


どうして…そんなに君は強いの?


あの空のように…


いろいろな表情を持っていて

何もない青さは一つの強さで

君に似てる


手を伸ばしても届かない…



「良いよ、いつか好きって言わせるから」
「言わない…絶対」



君は笑いながら言う


傍にいるようで

君はとても遠い

決して掴めない



「じゃぁ、いつか言って貰えるように俺に弱いとこ見せてよ?」
「意味わかんない」
「俺に格好つけさせてってこと」
「やだ…」



当たり前のように君は言う


どうして…君は…

言葉をくれるの…?



「そういうこと言う?」
「言う」



決して怒りはしないで言う君


君が強いから…

いつか君のように強くなりたいから…

言いたくない

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